2016/09/09
完オゾは塩素の10倍以上の殺菌力,水質浄化力がありますが、塩素系薬剤と性質が異なるため、オゾンの性質にあった運用が不可欠です。
平成18年にあった事例ですが、完オゾ導入施設の浴槽よりレジオネラ菌が検出され、新聞に掲載されました。
前日はオゾン殺菌が行われておらず、オゾンには残留性がないため浴槽水には当然菌が存在しています。採水のタイミングも、循環ろ過運転開始から1時間もたっておらず、浴槽水全部を殺菌するには不十分です。
完オゾ運用マニュアルでは、入浴はろ過運転開始後 2時間以降と定めており、実際その後の検査ではろ過運転開始後 2時間半で採水し菌検出は有りませんでした。
優れた能力を持ち、環境にも優しくメリットも多い完オゾシステムですが、オゾンの特性に合わせた運用を行わなければ、十分能力を発揮できません。
そのため、完オゾ運用マニュアルに従った運用を完オゾご利用者 様にはお願いしています。