社会福祉施設整備
 特別養護老人ホーム「せんねん村」,完全オゾン処理循囁ろ過装置導入.日本初のエコ・デザインコンセプトも採用


 特別養護老人ホーム「せんねん村」(愛知県尾西市平口町大溝7,Tel.0563−64−0001)は,医療機器メーカーの(株)テラオ(高知市南はりまや町1−7−18,Tel. 088−885−0670)が開発した完全オゾン処理システムを中水利用として本格採用した。さらに今回は日本ではじめての特別養護老人ホーム向けエコ・デザインコンセプトを採用するなど,環境面で日本の福祉施設運営の先端を走る。  同施設は定員が100人〈短期入所20〉,ケアハウス,デイサービス施設、在宅介護支援センターが併設されている。今回、大浴場の循環浄化施設としてテラオが開発した完全オゾン処理システムを採用した。同システムはオゾンのみを使って浴槽水の水を浄化,循環させるという。オゾンは塩素による殺菌能力と比較して7倍近くあり,レジオネラ薗や大腸菌といった有毒の微生物を洗浄する能力に長けている。さらに今回は大浴場のみならず,生活廃水や一般の浴室からの生活水,雨水といった排水も,トイレの排水に再利用できるシステムも導入した。同装置を採用することで,一般の浴槽水を入れ替えるケースと比較してランニングコストは10分の1に削減できるとしている。  さらに一般の浴室には6カ所に太陽熱温水器を設置,省エネ対策も実施している。また雨水の再利用として,施設内の人工河川に取り入れたり,防水水槽などに溜めている。

以上。


back