平成18年度 感染症対策・安全管理研修会
徳島県老人福祉施設協議会主催により、主に感染性胃腸炎を中心とした感染症対策について研修会が行われました。
当協議会からも「浴槽水を介したノロウイルスの感染拡大防止」をテーマに講義をさせて頂きました。
日 時:平成19年2月16日(金) 13:00〜16:50
場 所:アスティ とくしま
主 催:徳島県老人福祉施設協議会
当初の案内では定員80名と告知されていましたが、
実際当日の来場者は130名程となり、
徳島の施設関係者の皆さんの感染症対策へ取り組む
真摯な姿勢が伺われた研修会でした。
13:00 開会
13:00 「感染性胃腸炎を中心とした感染症の予防について」
徳島保健所 疾病対策課 感染対策係 係長 藤原 良介氏
14:00 「浴槽水からのノロウイルス感染防止の実情」
−完全オゾン処理によるノロウイルス感染対策−
完オゾ協議会 安全推進部長 寺尾 智恵美氏
14:20 10分休憩
14:30 「介護事故防止に対する安全管理体制づくり」
−老人福祉施設のリスクマネジメント−
(株)あいおいリスクコンサルティング 企画開発部 課長 白井 周慶氏
16:50 閉会
今回新しく得た情報は、「なぜノロウイルスは冬に感染が拡大するのか」という点について。
徳島保健所の方の発表によると、冬に多く輸入される生鮮魚介類がノロウイルスに汚染されている場合があり(全体の15%程)、そのことも大きく関係している可能性があるらしいです。
ノロウイルスは冷凍されても感染性は失わないため、解凍後再び感染し始めます。冷凍されて運ばれてくる輸入生鮮魚介類の中にもノロウイルスが息を潜めている可能性があるということですね。
また、浴槽水を介してもノロウイルスが感染する可能性は十分にあり、様々なノロウイルス対策マニュアルの中で感染者の入浴に関しては、シャワーで済ませたり最後に入って頂くなどの処置を勧めているのはそのためとのこと。発表の最後にその話をされる藤原氏に、次の発表者(完オゾ協議会)は浴槽水の安全管理に詳しいですねと一言添えて下さる一幕もありました。
今まで努めてこのことを訴えてきましたが、やっと浴槽水を介しての感染が認識されてきたと実感したことでした。
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